ボード線図作成ツール

伝達関数 G(s) を入力すると、ボード線図(ゲイン線図・位相線図)を描画し、ゲイン余裕・位相余裕を算出します。

変数は s のみ使用できます(例: 10/(s*(s+1)*(s+5)))。

10^〜 10^
このツールの使い方と理論

ボード線図とは

ボード線図は、伝達関数 G(jω) の「ゲイン(振幅比)」と「位相」を、角周波数 ω を横軸(対数目盛)にとって 2段のグラフで表したものです。周波数ごとに系がどれだけ信号を増幅し、どれだけ位相を遅らせるかが一目でわかるため、 制御工学や電気回路の周波数特性の評価に広く使われます。

使い方

  1. 伝達関数 G(s) を入力します(例:1/(s^2 + s + 1))。
  2. 角周波数の走査範囲を10のべき乗で指定します(例:10⁻² 〜 10²)。
  3. 実行するとゲイン線図・位相線図が描かれ、ゲイン余裕・位相余裕が表示されます。

グラフの見方

  • 上段(ゲイン線図):縦軸は 20 log₁₀|G(jω)| [dB]。0 dB は入力と出力が同じ大きさであることを意味します。
  • 下段(位相線図):縦軸は arg G(jω) [deg]。負の値は出力が入力より遅れていることを表します。

ゲイン余裕・位相余裕

  • 位相余裕:ゲインが 0 dB になる周波数で、位相が −180° まであと何度あるか。
  • ゲイン余裕:位相が −180° になる周波数で、ゲインを何 dB 上げると不安定になるか。

どちらも大きいほど安定に余裕があります。一般には位相余裕 40〜60°程度が目安とされます。 本ツールは各交差周波数を線形補間で求めています。

よくある質問(FAQ)
伝達関数はどう入力しますか?

変数 s を用いた有理式で入力します(例:10/((s+1)(s+5)))。内部で s = jω として評価しています。

「交差なし」と表示されます。

指定した周波数範囲内で、ゲインが0dB(または位相が−180°)を横切らなかった場合に表示されます。 走査範囲を広げると値が求まることがあります。

位相が −180° を大きく超えて表示されます。

位相は atan2 の跳び(±360°)を繋いで連続になるよう処理しています。高次の系では −180°を超えて減少し続けるのが正しい挙動です。

ナイキスト線図との違いは?

同じ G(jω) の情報を、ボードはゲイン・位相を周波数ごとに分けて、ナイキストは複素平面上の軌跡として表します。 周波数ごとの特性を読むならボード、安定判別の直感にはナイキストが向きます。

関連する解説記事